作曲家の故・安益泰氏の遺族、国歌の著作権を委譲
- DATE
- 2005-05-14
韓国政府が国歌「愛国歌」を作曲した故・安益泰氏の遺族が、水曜日(3月16日)ソウルの文化観光部で国歌の著作権を韓国国民に移譲した。
安氏のスペイン生まれの夫人、ロリータ・アンさんと三女のレオノール・アンさん、孫グェン・ロリタ・アンさんが、鄭東采文化観光部長官に著作権委譲証書を贈呈し、国歌の著作権を韓国国民に贈呈すると述べた。
「この国歌が韓国の人々に永久に忘れられることなく、心を込めて歌われていくことを心から祈念して、愛国歌を、故・安益泰が愛した国、韓国に贈呈することは非常に光栄であります」と、ロリータ・アンさんが書いた委譲証書は記している。返礼として鄭長官は、「この盾は、韓国国民の心からの感謝と、韓国国歌が持つ強い感情と希望がたえず我々と共にあるように、という願いを表すものだ」と刻まれた感謝の盾を遺族に贈呈した。
ロリータ・アン(89)さんは、故・安氏が、今韓国の国民の心の中で生き続けていることを知り、非常に感動し嬉しく思ったと述べた。「韓国国歌は、韓国国民の方々のために作られたものです。ですから、私たちは、この歌の著作権を無条件に韓国国民の方々にお返しいたします」と、アンさんは微笑みながら述べた。
今回国歌の著作権が委譲された背景には、政府が国歌の使用に対して著作権料を支払うべきではなく、著作権を買い取るべきだとする声が国民から上がっていたことがある。
また鄭長官は、遺族との面談で、故・安氏を独立功労者として礼遇する可能性が高いことを明らかにした。
「政府各部処は、安先生の独立功労者待遇を希望する遺族の意向ができる限り実現するよう積極的に検討していく」と、鄭長官は述べた。
鄭長官は、文化観光部が、今年10月に開館する国立中央博物館に安益泰展示コーナーを設ける案を推進すると明らかにした。また、同部は、ソウル・瑞草洞に位置する韓国芸術総合学校の音楽ホールを「安益泰ホール」と命名する案も検討していく。
「我々は、安先生の所持品をスペインから博物館にどのように運ぶかを、安先生のご遺族と協議していく」と、鄭長官は述べた。
故・安氏の遺族は、京畿道観光局の招聘を受けての8日間の韓国滞在中に、京畿道の親善大使に任命された。
愛国歌は、1948年大韓民国の国歌に制定された。作詞家は不明である。
故・安氏夫人、ロリータさんは、1965年に安氏がスペインで没して以後、国歌の著作権を保有していた。
遺族は、主要なスポーツ競技大会や放送中の国歌演奏に対して、韓国音楽著作権協会より年間約5600ドルの著作権料を受け取っていた