空から見たセマングムの防波堤(写真:聯合ニュース)
韓国有史以来、最大の土木事業とされるセマングムの防波堤建設工事が着工から19年たった4月27日、竣工した。
全羅南道(チョルラナムド)の扶安(プアン)辺山(ピョンサン)半島と群山(グンサン)を結ぶセマングム防潮堤は、総長33Km以上で世界最高の長さを誇り、「海の万里長城」、「海の高速道路」とも形容される。
汝矣島(ヨイド)の面積の140倍にあたる4万100haの巨大な淡水湖を持つセマングムの防波堤は1991年に工事が始められ、投入された年間の人数だけで230万人、ブルドーザーやダンプカー、浚渫船などの重機が90万台以上、動員した驚異的記録も出た。
韓国政府は、セマングム地域を経済や産業、観光を合わせた北東アジアの経済中心地にするために緻密な青写真を作り、セマングムの敷地を8区画に分け、順次、開発を進めている。
埋め立てや水位調節が行われるセマングムの干拓地総面積は、2万8,300ヘクタールである。
このうち産業団地の占める面積は全体で1,870ヘクタール、韓国内だけでなく米国や日本、中国などでも投資説明会を開き、産業団地内への企業誘致活動を行っている。
産業団地には、最先端部品素材及び新再生エネルギーなどの戦略産業や航空宇宙産業など、未来の最先端産業開発基地が立ち入る。
また、知識創造型・エコ型産業のクラスタが構築され、研究開発と国際業務機能も持つ複合型の国際産業都市として開発され、全羅北道(チョルラプクド)だけでなく大韓民国の経済を牽引する成長動力になると期待される。
総1兆700億ウォンが投入されたセマングム観光団地には、家族単位の観光客が楽しめるテーマ中心の体験・滞在型の観光施設がつくられる。
宿泊施設やゴルフ場、コンベンションセンターなどが入り、3万人の雇用と1兆ウォンの付加価置誘発が予想される。
セマングム・群山経済自由区域庁は、「雇用誘発を分析した結果、観光団地の建設に1万9,780人、団地建設後の運営に1万3,798人など、全体の雇用誘発効果は計3万3,500人に達することが予想される」と明らかにした。