文化観光部、内外国民を対象にした伝統文化に関する調査の結果を発表
外国人が最も競争力があると考える韓国の伝統文化は「韓国料理」であることがわかった。
一方、韓国国民は「ハングル」を第一に挙げた。
文化観光部は17日、今年8月20~24日にかけて、国内外を対象にハングル、韓国料理、韓服、韓屋、漢紙、韓国音楽の6つの分野の韓国伝統文化における消費実態を調査した結果、最も競争力のある韓国伝統文化の分野は「韓国料理」(外国人41.5%、韓国人26.4%)であり、これに「ハングル」(外国人28.9%、韓国人21.2%)が続いたと発表した。
外国人は、最も興味のある韓国の伝統文化として「韓国料理」を選び、自国に戻っても利用する意思があり(92.8%)、他人にも推薦する(94.4%)と回答した。最も好きな食べ物としっては「プルゴギ」(25.5%)と「キムチ」(18.0%)を挙げ、韓国料理のいい点として「量が十分なこと(多様なおかず)」や「材料や調理法が体に良い」ことを挙げた。
韓国国民の61.7%「ハングルは世界公用語としての競争力がある」
ハングルは韓国国民が最も代表的な伝統文化と考えていることもわかった。国民の61.7%は「ハングルが世界の公用語としての競争力がある」と考え、外国人の72.8%は「母国にハングル教育機関ができれば受講する」と答えた。外国人の場合、ハングルデザインの商品を比較的多く購入しているほうであり(58.8%)、最も多く購入したハングルデザインの商品として「衣類」(57.1%)と「ファンシー用品」(55.4%)を挙げた。
一方で、漢紙と韓屋に対する認知度は低く、国内外での広報が必要であると指摘した。ただし、漢紙を使った経験のある外国人の44.8%が「漢紙インテリア小品」は商品性が高いと回答し、潜在力があることがわかった。
韓服の場合、国民の74.7%が韓服を持っているが、「実際に着るのは1年に1~2度」という回答が50%以上であった。また、外国人の50.5%は韓国の伝統音楽に接したことがあり、「サムルノリ」を観覧した者は45.5%だった。
「韓国料理の調理法の標準化、ハングルデザイン商品の開発などが課題」
専門家らは「韓国料理は材料と調理法の標準化や政府による品質認定制度の導入が重要であり、またハングルは文字体の開発とハングルデザイン商品の開発が重要である。一方、韓服は管理が容易で安価な素材の開発とデザイン、漢紙は伝統漢紙の製造法の保存と環境に優しい先端素材の開発が必要だ」と助言した。国楽については実用音楽の開発と公演の活性化が重要だとしている。
今回の調査は韓国人(満19歳以上の国民1012人)と外国人(中国語圏、日本語圏。英語圏301人)、専門家(伝統文化の専門家103人)を対象に、今年8月に実施した。文化部では、伝統文化コンテンツの生活化や産業化、世界化のための「韓スタイル(HanStyle)」事業の戦略的推進方策を模索するため、今回の調査を実施した。