韓国は世界で4番目となる、深さ6kmまで探査可能な無人潜水艦を5月3日に稼動させる予定である。
韓国海洋研究院(KORDI)は4月25日、「ヘミレ(海未来)」と名付けられた深海無人潜水艇(ROV)の進水式を行うと発表した。
KORDIのスポークスマンは「慶尚南道の巨済島でヘミレ号の潜水を開始する。今年後半には、太平洋に向けて航行する」と語った。
同スポークスマンはまた、「ヘミレは一対のロボットアームを装備しており、鉱物を探して海底一帯を探査したり、損傷を受けた水中の光ケーブルを修理したりすることができる」と語った。
深海ROVは、水上のオペレーターが供給線を介して操作することで、深海を無人で移動可能な潜水艇である。
ROVによって多くの深海動物・植物が自然のままで発見された。ROVは、難破船の発見にも利用できる。
韓国は深海ROVの開発を1999年に開始したが、昨年後半にヘミレが使用可能なレベルに到達するまでに120億ウォンを投じた。
ヘミレは現在、国が後押しするKORDIの責任(上席)研究員であり、またROVの開発責任者でもある李版默(イ・パンムク)博士の管理の下、試験運転を行っている。
ヘミレによって、韓国は米国、フランス、日本に次いで世界で4番目に深さ6kmで作業可能な深海ROVの開発・保有国となる。
ROVは長さ3.3メートル、幅1.8メートル、高さ2.2メートルである。重量は3.2トンあり、時速1.5ノット(約10.8km)で航行する。
KORDIは、李上席研究員を責任者として、電池式の自律走行水中艇も開発した。
ROVは長期的には、装着したセンサーとカメラによって海洋地図を作成するなど、いろいろなミッションを遂行することが期待される。