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韓国の伝統的な夏服「苧麻服」はいかが?

DATE
2010-06-10
 もう夏。韓国を訪問する計画があるならば、記念品の一つに韓国の伝統的な夏服「苧麻(からむし)服」を加えてみてはどうでしょう。 


苧麻服は別名「トンボの羽衣」。それほど中が透き通るほど透明で軽いということだ。布目が細かく、製織状態が良ければ、通気性と汗の吸水力が優れ、韓半島(朝鮮半島)では三国時代までさかのぼるほど長い間、愛用されてきた夏の生地だ。


通常、純白色で、絹のような光沢があり、耐水性と耐久性が強い。きめが細かくても、体にべとつかないパサパサした質感は、暑さを忘れさせてくれる。特に、苧麻の代名詞ともいえる「韓山(ハンサン)細苧麻」は昔から「服を脱ぐよりも、忠清南道舒川(ソチョン)の韓山細苧麻で作った服を着たほうが涼しくて快適だ」という評判が立つほど、絹よりも高価で貴重な生地として重宝されていた。


現在でも、汗疹(あせも)のような皮膚疾患がある場合、苧麻服の通気性は一定の効果がある。また、夏の熱帯夜で不眠症に悩まされる人にとって、苧麻服は睡眠を助けてくれる。苧麻パジャマは吸水性と通気性に優れ、体にべとつかず快適に着用できるため、若年層にも人気がある。


また、苧麻は繊維質が強く、服を一度作って着ると、10年以上着ても裂けることがないだけでなく、洗っても色褪せることなく、一層白くなって艶(つや)が出る。苧麻は、男性用のパジ(ズボン)、チョゴリ(上着)、チョッキ、トゥルマギ(外套の一種)、女性用のチマ(スカート)、チョゴリ、トゥルマギの生地として使用されるだけでなく、座布団や掛け布団にも使用された。一時、名家では苧麻で経帷子(きょうかたびら)まで作っていたが、そういった様々な使われ方で供給が需要に追いつかなくなり、国が使用を禁止したというほど、苧麻は昔から人気があった。


現在でも、苧麻は服以外にレースやカーテン、ハンカチ、テーブルクロスなどに使われており、品質によって蚊帳や釣り糸、テントなどにも使われている。


苧麻布の材料となる苧麻は、熱帯・亜熱帯の高温多湿の地方でよく育ち、韓国をはじめ、中国、日本、フィリピン、インド、インドネシアなどで多く栽培されている。国内では全羅北道・全羅南道、慶尚南道、忠清南道地方で生産されている。

韓国で苧麻生産が最も有名な場所は忠清南道舒川郡の韓山だ。百済の時代から韓山で苧麻を生産し、高麗時代には明国との交易商品として有名であり、朝鮮時代には君主に差し上げる進上品として重宝されたという記録がある。韓山は、毎年5~6月に「韓山苧麻文化祭」が開かれることで有名だ。


苧麻観光と世界化
 

 20世紀になって一時、苧麻の人気が急落した。その理由は、作る労力に比べて賃金が安く、また、他の生地に押されて需要が減ったからだ。昔も今も、苧麻を織るのに機械は使われず、手作業でやっているため、苧麻一疋(ひき)織ろうとすれば、熟練者でも3日ちょっとかかる。このような理由で、90年代初めから苧麻の生産をあきらめる農家が1軒、2軒と増え、また、技能を持った人の多くも高齢のため、苧麻を織る技術が消えていく危機に瀕した。そこで、舒川郡では韓山苧麻世界化事業団を設立し、地域の特産品である韓山苧麻の名品ブランド化と世界化に立ち上がった。


1993年8月に設立された「韓山苧麻館」(http://www.hansanmosi.kr/)(韓国語、中国語、日本語、英語)には、苧麻の歴史を伝える考証本や織機、苧麻織りの道具、苧麻製品などが展示されている。伝統工房では、苧麻栽培から苧麻糸作り、苧麻縒り、苧麻織りなどの工程を再現している。また、約250点の郷土文化資料が展示され、祖先のかつての生活をうかがい知ることができる。


 毎年、5月から6月の間に、「韓山苧麻文化祭」(舒川観光課: http://tour.seocheon.go.kr/html/tour/)(韓国語、中国語、日本語、英語)が開催される。数十名の女性たちが真っ白な苧麻服を着て、織機を使い、全員で苧麻を織る様子とそれを題材にした伝統公演が披露される。観光客らは苧麻の染色、苧麻遊び、苧麻拓本、苧麻染めなどを体験できるようになっており、また、苧麻カステラや苧麻餅、苧麻茶など苧麻を使った様々な食材も紹介している。


苧麻服の世界化の一環として、苧麻服ファッションショーも開催される。チョ・イヒョン舒川郡守権限代行は「今回の苧麻文化祭を皮切りに、7月にフランス・パリでの苧麻服ファッションショー、9月には『世界大百済典』開幕式でのファッションショーを開催するなど、韓山苧麻の世界化が本格化されてきた」と述べ、地域住民の協力を求めた。


7月6日にフランス・パリのホテル・ムーリスで開かれる「苧麻服のファッションショー」では、韓山苧麻で作った衣料だけでなく、カバンやネクタイ、帽子、靴下なども披露する。「世界大百済典」が開催される公州(コンジュ)と扶余(プヨ)でも、韓山苧麻で作った様々な作品が展示される予定だ。また、忠清南道舒川では2013年に「韓山苧麻国際エキスポ」を開催する計画を推進している。


韓山苧麻広報館


 さらに、今年6月11日には、韓山苧麻文化祭の開催に合わせて「韓山苧麻広報館」をオープンする。舒川郡が約17億ウォン(約1億3000万円)を投じ、既存の韓山苧麻館の横にあった2547㎡の乾至(コンジ)山荘をリモデリングした。広報館は地下1階、地上2階で、地下1階には苧麻韓紙と染色、工芸体験場などを設置し、苧麻を体験できる場を一層充実させた。


地下1階には、苧麻栽培のための農機具の展示館や無形文化財の広報館、苧麻の四季、苧麻標本館などを設置し、1階では韓山苧麻の製造工程が一目で分かるように立体的な模型を再現した。また、苧麻服の展示室や未来の苧麻産業の展示館、個人工房・体験工房、カフェテリアなども設置した。


2階には、苧麻服を試着できる場所と苧麻洋装・韓服工房が設置された。韓山苧麻の世界化事業団は2階で事務を行う。韓山苧麻館は年中無休で、午前9時から午後6時(冬は午後5時)まで開館。入館料は大人1000ウォン、学生500ウォン、子供300ウォン。


お問い合わせ:041-950-4020

(韓国観光公社の無料電話通訳サービス:1330)

観覧時間:午前9時~午後6時(冬は午後5時)。年中無休。

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